生命保険の目的
生命保険には大きく分けて2つの目的が存在します。
一つは本来の意味での生命保険です。
一家の中で主にお金を稼いでいる人が死亡してしまっても、残された家族がその後の生活を送るための準備をするためのです。
もう一つが、貯蓄目的です。
本来の意味での生命保険は、保険の契約期間が終了するまで何も事故がおきなければ一円もお金は戻ってきません。
それではもったいないと感じる人が多く、保険が終了するタイミングで何かしらのお金が戻ってくるような商品が販売されています。
世界的に見ると、生命保険は死亡したときに備える一つ目の目的ではい事がほとんどです。
しかし、日本では二つ目の貯蓄目的も重視する事が多く、かけた保険料が戻ってこないの事を嫌う傾向が見られるようです。
ちなみに、保険金が支払われる事故がおきなかったときに、かけた保険料がもどってこない保険を「掛け捨て保険」といいます。
掛け捨ては損なの?
ところで、掛け捨ては本当に損なのでしょうか?
確かに保険金が支払われる事故が起きなかった場合にも何かお金をもらえた方が何となく得した気分になるのは事実です。
しかし、実際には貯蓄性のある保険は掛け捨ての保険より保険料が高く設定されています。
言い換えると、戻ってくるお金の分だけたくさんの保険料を払っているとも言えるでしょう。
つまり、貯蓄性のある生命保険というのは掛け捨ての生命保険と定期の積立が合わさっているようなものだと考えることができます。
積立の契約が有利ならその保険に入るのは悪い選択ではありません。
逆に積立の契約が不利なら生命保険は掛け捨てにし、別に積立を行った方がお得です。
貯蓄部分に関する補足
一般的に生命保険の貯蓄部分、つまり契約終了時に戻ってくるお金は保険の契約時点に既に決まっています。
通常は途中で変更される事はありません。
つまり、保険に加入し続けた場合に最終的にいくらのお金が戻ってくるかは初めからわかっているのです。
契約時点に最終的に戻ってくるお金が決まっているということは、今契約することが有利かどうか判断する事ができるということです。
有利なときには貯蓄性の保険に入る事がいい選択である場合もあるでしょう。
しかし、悪い条件のときに貯蓄性の生命保険にはいるというのは完全に損をする契約なのです。
現在のようにゼロ金利政策の中では、生命保険の貯蓄部分は有利とはいえないでしょう。
生命保険に入る場合は掛け捨ての保険を選んだ方が望ましいといえます。
そして、別にお金を貯める方法を事を考えましょう。
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